千葉県発の薬草の国産化をめざして

当帰(トウキ)とは・・・

古来中国では、当帰の根は増血、循環の婦人薬として使われてきました。
なかなか子宝に恵まれず、実家に帰っていた女性が、当帰で元気になり、「当(まさに)旦那さんの元へ帰りなさい」と実母に促された。
また、病気がちであった婦人が、当帰により健康を回復し、美しくなり、夫がすぐに帰宅するようになった「当帰」と伝えられています。
現代では、冷え症改善、美肌を目指す女性に喜ばれています。

薬草物語の第一章が当帰の理由

"当帰”は、数ある漢方薬の中でも、使われる量の多い重要な薬草です。
現在、国内で消費される当帰の90%以上は、中国から輸入されています。今でも安価で大量に供給されるからですが、中国の経済発展にともない、中国国内での消費が増え、近い将来、日本への供給が先細りになると見込まれ、国も薬草の国産化を政策に掲げました。
やちよ村は、東邦大学薬学部の先生方のご指導のもと、漢方薬の原料となる“芍薬”と“当帰”を八千代市内の3,000㎡の農場にて、2015年より栽培を始めました。
これだけの規模の民間の薬草畑は、千葉県初と思われます。やちよ村が“当帰”の栽培を始められたのは、東邦大学薬学部教授の紹介で「むつごろう薬局(静岡・東京)」とご縁ができたからです。八千代市内には、かつて東邦大学の薬草園があったことで、そのご縁が急ピッチで深まりました。
むつごろう薬局では、不妊治療で“当帰”を使われますが、そこで処方される“当帰”を自社農場で栽培されていました。中国からの輸入物の当帰と全然品質が違い、同じ“当帰”でも効果に差があることから、自社栽培にこだわっておられました。
しかし、薬局経営の傍らの薬草栽培、しかも無農薬で雑草との戦いを続けられ、大変苦労されていました。そのような状況の中、東邦大学薬学部教授と出会い、むつごろう薬局を紹介されたのです。
やちよ村は、むつごろう薬局の“当帰”の株を譲り受け、八千代市内の農場へ移植しました。
高品質の“当帰”栽培がビジネスとして成り立つには、まだ何年も時間がかかりそうですが、八千代市を薬草のまちにし、次の世代に引き継ぎたいと思います。

根は薬に、葉は食品に

やちよ村の想いに賛同くださる方々の協力のもと、“当帰”を引き続き無農薬で栽培しています。毎年12月に根を掘り上げ、畑で乾燥させ、むつごろう薬局の漢方薬原料として供給しています。
一方、千葉県の支援により薬膳の専門家の助言も得られ、“当帰”の葉を食品として商品化する事業にも取り組みました。
“乾燥当帰葉”は、日本薬局方で定められた“当帰”の「根」の部分は使わず、同じ成分を含む当帰葉(無化学農薬・無化学肥料栽培)を活用した商品として誕生しました。

農商工連携による当帰葉の事業化

十六夜バラの事業と同様に、収穫した“当帰”の葉は新鮮なまま、すぐに近くの工房に運び、乾燥加工され、障がいを持つ方の就労支援にもつながる取り組みとして、期待されています。
八千代市内に広がる休耕地を所有する農家に当帰を栽培してもらう、あるいはやちよ村に生産委託してもらうことで、農地を有効活用し、大量の当帰を確保し、製造所で加工、商品をやちよ村の販路にのせ、農(農家+やちよ村)商(やちよ村)工(製造所)三者の経済的自立に貢献すること、そして、薬草のある生活を楽しむ人々が親睦を深められるような取組みを発展させることが目標です。

薬草物語の展開

やちよ村がある八千代市の八千代緑が丘駅周辺は、今も住宅地の開発が進む新しい街です。その駅前にある、道の駅のようなお店「まちの駅」でローズ物語の“十六夜バラのシロップ”とともに地元デビューしました。
薬膳やアロマセラピストなどの専門家は、当帰にも注目され、何人もの専門家がやちよ村農場に足を運んでくださり、生の当帰の葉が千葉県で摘めることに感動され、第二章の商品のイメージも提案いただいています。
当帰
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